スギヤマカーサービスからのお知らせです。
昨日の夕刊に、自動車事故の火災原因を取り扱った記事が載っていました。記事によると、昨年の1月~9月までの自動車火災報告で、エンジンルーム内に作られた鳥の巣などの意外な原因で火災が多発しているらしいです。エンジンルーム内は通気性が高く外敵や雨風も防げるため、車両の下側から侵入した小鳥が営巣する事があり、高温になった排気系部品に触って出火するとのことです。実は、国土交通省は一昨年までリコール対象となる設計や製作に起因する事故や火災だけを報告対象にしていたんですが、昨年から不適切な使用や整備に起因する火災も対象にしたところこのような実態が分かってきたみたいです。鳥などが運ぶワラや枯れ葉や小枝が原因とみられる自動車火災は昨年5月から9月までに全国で10件以上発生していました。この内走行中などに出火したトラック4台は、エンジンルーム内から燃えた巣が見つかったほか、エンジンルーム内に大量の木の実やフンが残っていた乗用車も多かったらしいです。出火が起きた地域や小動物の種類についての報告項目は無いので分からないそうですが、春から夏の繁殖期に続発しているみたいです。実は巣以上に多かった原因がありました。それは、エンジンルーム内にあった布や軍手などの出火で、約60件以上あったそうです。車検・点検後の火災が目立ち、エンジン等の整備した際に置き忘れたらしいです。また、ETC車載器や燃料改善用の電圧交換器、カーナビなどの後付け部品がショートした火災も70件以上あったそうです。珍しい原因としては、スポーツ飲料などの液体がパワーウインドウなどのスイッチ内に浸入したことによる火災や、異種のタイヤ装着が原因と見られる出火も数件ありました。タイヤは分かりにくいかも知れませんが、同じサイズのタイヤでのメーカーが異なると空気圧などの違いで回転差が生じ、駆動系に負荷が掛かって発熱し、出火する恐れがあると言われます。多くは4WD車です。自動車整備のプロとして、整備に気をつけることは当然ですが、お客様にアドバイスをしていくことにも気をつけていきたいと思います。
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